どうして職人は「技は見て盗め」なんて理不尽な事を言うの?
職人と言えば主に、
手工芸品を作る人や、
お寿司を握る「寿司職人」の事を言います。
そして職人と聞いて思い浮かぶのは、
「技は盗むもんだ。見て覚えろ。」
でおなじみの、
なんとも理不尽な事を言うイメージです。
そこで今日は、
「なぜ職人は技を教えないのか」
について考えてみたいと思います。
早く成長してほしいだけが理由ではない
弟子に自ら成長してほしいという願いから
教えないという事も少なからずあるでしょう。
でも、職人芸を見てすぐ覚えられる人間は早々いません。
それこそ、長年かけて覚えたスキルを
弟子に一発で覚えられては、
面目が立たないというものです。
要するに、職人のプライドが
弟子に対して、少し意地悪しちゃおうかな~と
意識的ではないにしろ、教える事を拒んでいるんじゃないでしょうか。
教える気はあるけど教えられない
教えたくないわけじゃなく、
そもそも、教える事が出来ない事もあります。
それは、
うまく説明ができないから
実際にやっている所を見て、
真似をする事でやり方を覚えてほしい
とかそんな感じだと思います。
弟子からしたら
「どうやって覚えたか教えてくれるだけで良いんじゃ?」
と思うかもしれませんが、
自力で覚えた事でも、
その過程を他人に教えるという事は
とても難しい事です。
つまり、自分が覚えた事を
うまく言葉にできない事が原因で、
教えないのではなく教えられないのだと思います。
まとめ
今回、職人の名言(仮)について書かせてもらいましたが、
職人は「見て覚えろ」と言うイメージがついていて、
少しとっつきにくいかもしれません。
職人になろうという人が減っているのも、
どこか近寄りがたい雰囲気が職人さんにあるからかもしれません。
しかし、教えるのが上手な人であれば、遅かれ早かれ、
弟子は成長して、後を継いでくれるんじゃないでしょうか。